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【旅館ホテルのおもてなし 72】器の選び方とルール2 大谷 晃

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 ●曲げ物

 木や竹を曲げて作った器のことで、端と端を留めてある部分を綴(と)じ目、継ぎ目といいます。丸い曲げ物の器の場合は綴じ目を手前に、角の形の物はそれを向こう側にします。

 ●3本足の物 鼎(かなえ)など

 器に足が付いた物で、特に3本足の物の場合は、手前側に1本、向こう側に2本になるように置きます。

 ●木の葉型

 葉先を左側、軸になる部分を右側に。銀杏(ぎんなん)の葉型の場合は軸側を手前にします。

 ●割り山椒(さんしょう)

 鉢や椀(わん)など縁に高さがあり、縁が大きく三つに割れている物をこう呼びます。割れた3カ所のうち1カ所を手前に、2カ所を向こう側に置きます。

 ●片口

 鉢や椀で、注ぎ口が片側に付いている物を片口と言います。置く時はそれが左側にくるようにします。

 手に持っていい器、いけない器

 西洋料理と違い、日本料理では器を手に持って食べる場面が数多くあります。ただし、すべての器を手に持っていいわけではありません。
 ●手に持っていい器

 ・手のひらにのる程度の器―椀、小皿、小鉢、しょうゆの小皿など。
 
 ・飯碗、汁椀―必ず手に持ちます。

 ・お重、丼―上に持ち上げて食べます。

 ・椀物のふた―汁気の多い煮物を食べる時、受け皿や懐紙がない時。

 ●手に持ってはいけない器

 ・刺し身が盛り付けられている皿

 ・焼き魚、魚料理の器

 ・大皿

 ・天ぷらなど揚げ物の器

 ・大きな椀や鉢
 
 ・手のひらより大きい器(お重、丼は除く)

 *    *

 ■日本ホテルレストラン経営研究所=ホスピタリティ業界(旅館、ホテル、レストラン、ブライダル、観光、介護)の人材育成と国際交流へ貢献することを目的とするNPO法人。同研究所の大谷晃理事長、鈴木はるみ上席研究員が監修する書籍「『旅館ホテル』のおもてなし」が星雲社から発売中。問い合わせは同社TEL03(3868)3275。

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