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【交通トレンド分析260】駅などにあるオンライン会議ができる個室ブースは便利 鳥海高太朗

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 コロナ禍が過ぎ、日常生活が戻ってきた今年だが、仕事上で定着したのがオンライン会議。ZoomやTeams、Google Meetなどのオンライン会議ツールが一般化したことで、出張先や営業先を回っている間でも会議に出席できるようになった。カフェなどでネット会議をしている光景も見られるが、セキュリティの観点から個室ブースの方が安心してオンライン会議に参加できるが、コロナ禍に入ってから特に重宝されているのが駅にある個室ブースである。

 私自身はオンライン会議で使うこともあるが、それ以上に移動中にテレビの生出演やコメント収録なども個室ブースで済ませることが時々あり、駅や空港などの個室ブースは移動時間も短縮できるので便利だ。基本的に会員登録を済ませておけば、毎月の固定の費用は不要で、利用した時間に応じてクレジットカードで課金される方式になっている。

 私が登録しているのはJR東日本「STATION WORK」、JR東海「EXPRESS WORK」、東京メトロの駅に多く設置されている「CocoDesk」の三つ。東京に住んでいることもあり、「STATION WORK」を最も利用しているが、一般的な「STATION BOOTH」のタイプについては、15分あたり275円で利用できる。つまり1時間の利用で1100円となっている。

 JR東日本の主要駅・新幹線停車駅に加えて、JR札幌駅や富山駅、金沢駅、福井駅、大阪市内の駅にも複数設置されており、私も定期的に利用している。年々利用が増えていることは明確で、希望する時間に取れないこともあるなど、オンライン会議が定着したなかで利用が増えていることは明らかである。基本的には電源・空調が完備されており、利用者が無料で使える無線Wi―Fiの利用も可能。オンライン会議でなくても仕事に集中したい時などに活用する人もいる。

 JR東日本の駅などでは「STATION WORK」が中心だが、東海道新幹線の主要駅ではJR東海「EXPRESS WORK」が便利だ。「EXPRESS WORK」の利用には、「エクスプレス予約」への入会または「スマートEX」の会員登録が必須で、さらに「EXPRESS WORK」の会員登録が必要であるが、東海道新幹線の改札近くにあるので、新幹線の利用前後に使う際には重宝する。

 全てのサービスは利用した分のみの料金が徴収される仕組みになっており、月会費や年会費などは不要で、利用する機会があれば、その際に登録すれば問題ない。今回紹介した3つ以外でも「テレキューブ」や「H1TBOX(エイチワンティーボックス)」なども展開しており、自分が使いたい場所にあるサービスを活用してみてはいかがだろうか。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

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