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【旅館ホテルのおもてなし 74】箸の種類とマナー2 大谷 晃

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 ●箸のマナー

 日本人の間でも箸の持ち方が誤っていたり、また、やってはいけないマナー違反を犯している人もよく見かけます。箸に慣れていない外国人に説明するためにも、正しい扱い方を心がけるようにしましょう。

 箸袋

 割箸などが箸袋に入っている場合は、まず箸袋から出し、箸置きがある場合はいったん箸置きに置きます。箸袋はお膳の左側に、袋状になっているほうを手前にして縦に置きます。箸置きがない場合は、箸袋を結んで箸置きの代わりにしてもかまいません。

 割箸の割り方

 まず利き手で箸を取り上げ、もう一方の手で下から受け、親指で下の箸をおさえてから反対の一本を利き手で扇子を押し開くようにして割ります。箸を縦に持って左右に開くようにして割るのはマナー違反です。

 ●箸の扱い方

 1.箸を取り上げる

 利き手の親指、人指し指、中指の3本で箸の中央よりやや右側を上から取り上げ、反対の手で下から受けて持ちます。次に、利き手を箸に沿って利き手側にすべらせ、端にきたら上から下へと折り返し、中心よりやや右の位置で握ります。

 2.正しく持つ

 下になる(手前になる)箸は利き手の薬指の第一関節にのせ、指の付け根で固定します。上になる箸は、同じく利き手の人差し指と中指の先端部分ではさみ、親指の先を添えます。物をはさむ時は、下になる箸を固定したまま、上になる箸だけを動かします。

 3.口に運ぶ

 会食の席では主賓が箸を取ってから、あるいはテーブルがいくつにも分かれている場合は、同じテーブルの全員に料理が運ばれてから、初めて箸を取ります。

 4.食べ終わったら

 箸を箸袋に戻します。この時、使い済であることを示すために箸袋の底を少し折っておきます。

   *    *

 ■日本ホテルレストラン経営研究所=ホスピタリティ業界(旅館、ホテル、レストラン、ブライダル、観光、介護)の人材育成と国際交流へ貢献することを目的とするNPO法人。同研究所の大谷晃理事長、鈴木はるみ上席研究員が監修する書籍「『旅館ホテル』のおもてなし」が星雲社から発売中。問い合わせは同社TEL03(3868)3275。

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