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茶心の宿和楽園 書道家・万美氏とコラボ 「アーティストルーム」販売

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 嬉野温泉(佐賀県嬉野市)の老舗旅館「茶心の宿和楽園」は10日、世界的に活躍する書道家・万美氏とコラボレーションし、新たな滞在体験を提供する「アーティストルーム」=写真=の販売を始めた。

 客室をキャンパスに見立て、壁一面に万美氏が和楽園での滞在中に感じたことを「書」で表現した迫力ある作品を展開する。テーマは「龍宮」で、日本三大美肌の湯として知られる嬉野の泉質や、和楽園に伝わる「亀ものがたり」からインスピレーションを得て、力強くも繊細な文字が躍動する。

 アーティストルームの特徴は、書道作品だけでなく、県の家具メーカー・レグナテック社が手がける「ARIAKE」家具との融合。万美氏の作品と調和し、客室全体の空間をアート作品へと昇華させている。

 和楽園の3代目・下田啓登氏は「古来、旅館には作家やアーティストが滞在中に作品を制作するという文化があった。その無形の文化を形にしたく、今回のアーティストルームを企画した」と話す。

 万美氏も「書く文字はお任せします」というオーダーに対し、嬉野の豊かな自然や歴史に深く触れ、自身のインスピレーションを作品に注ぎ込んだ。特に、和楽園入り口の池に住む亀たちが竜宮城の乙姫を慕うという「亀ものがたり」は、今回の作品に大きな影響を与えたという。

 万美氏は、古典に根ざした書道と、さまざまなカルチャーとの融合を追求する書道家。独自のスタイル「MAMIMOZI」で、国内外で活躍している。また、和楽園は近年、アートを取り入れた客室のリニューアルを進め、「嬉野ならではの滞在」を提案している。

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