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JATA、豪州観光局などと共同でサンゴ保全体験のSDGsプログラムを実施 国内旅行会社の参画を募集

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(左から)舘林副部長、高橋会長、ベインズ局長、サマーズ局長

 日本旅行業協会(JATA)は12月12日に開いた定例会見で、オーストラリア政府観光局、クイーンズランド州政府観光局と共同した「サンゴ保全体験 SDGsプログラム」を来年3月5日(サンゴの日)に実施すると発表した。アウトバウンド促進協議会(JOTC)オセアニア・大洋州部会(会長=高橋正浩氏)の部会活動の一環で実施。円安の影響を受けにくい同国へのアウトバウンド活性化やSDGsの取り組みへの意識づけを促すことを目的に、参画する国内旅行会社を募集している。

今回の共同企画は、MICEを含め回復が鈍い一般団体のアウトバウンドの現状を改善することを目的に実施。オーストラリア㌦は円安の影響を受けにくく渡航のハードルが比較的に低いことに加え、同プログラムに参画する旅行会社やツアー参加者に対しSDGsな取り組みの意識づけも期待できることから、今回JOTCの企画としてSDGsを切り口としたサンゴの保全プログラムを実施することとなった。

 プログラムは、3月5日を「サンゴの日」とし、同日1日限りで実施。ケアンズの沖合に浮かぶポンツーン(人工浮島)で海洋生物学者による特別講義を実施するほか、シュノーケリングやダイビング、グラスボート、アボリジニの民族音楽なども体験できる内容となっている。島へはケアンズから小型船「REEF MAGIC」をチャーターして入島する。

 プログラムの実施料金は、船のチャーター、プログラム実施費用すべて込みで4万9千オーストラリア㌦。うち半額をオーストラリア政府観光局、クイーンズランド州政府観光局が補助する。

 募集人数は200人を予定しており、日本を発着する募集型・受注型企画旅行が対象(オプショナルツアーも可)。ツアー参加者の属性に合わせたプランを用意するため、ターゲット層は特に限定しない。

 参画する旅行会社は、12月12日時点でJTB、日本旅行、東武トップツアーズ、阪急交通社、HISの5社。JATA海外旅行推進部の舘林章博副部長によると、定員は245人まで増枠可能で、引き続き旅行会社の参画を受け付けているという。

 オーストリア政府観光局日本・韓国地区局長のデレック・べインズ氏は、「グレートバリアリーフは世界自然遺産で、われわれ観光業界にとっても欠かせない観光資源だ。観光を通して、唯一無二の美しいサンゴ礁群をサステナブルにする活動に参加できることをうれしく思う」と話し、日本の旅行業界に対して謝辞を述べた。

 クイーンズランド州政府観光局・日本局長のポール・サマーズ氏も、1981年に登録されたグレートバリアリーフがオーストラリア初の世界遺産であることについて触れた上で、「今回のJATAとの共同企画はとても有意義。現地でのサンゴ保全に触れることで、プログラムに参加する皆さまがグレートバリアリーフの保全のために日常生活の中で何ができるか気づくことができるだろう」と期待を込めた。

(左から)舘林副部長、高橋会長、ベインズ局長、サマーズ局長
(左から)舘林副部長、高橋会長、ベインズ局長、サマーズ局長

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